中学生になると子供も思春期になるので、扱いが難しくなりますよね。
勉強してほしい、勉強したほうがいい!と思っていても、そのまま伝えても逆効果です。
この記事では、中学生の親御さんが子供にできることについてお伝えしていきたいと思います。
ちなみにですが、実際問題、子供の学力を100%伸ばす方法なんてものは存在しません。
どれだけ優秀で神と崇められる著名な予備校講師も全ての生徒の学力が伸ばせないのと同じです。
ですが、できるだけのサポート(子供に与える姿勢)があることで子供の勉強の取り組み方は大きく変わるのではないかとぼくは考えてます。
子供の勉強は親が口出しすべきかどうか
学力が高い子供、何かをやりぬく子供は親の関与が大きく影響します。
この根拠に関してはいろいろデータがありますが、分かりやすいのは東大に通っている学生の親の平均所得が一般的な水準よりも高いことで説明ができます。
「金があればいい?教育に金をかければいい?」ということではありません。
お金や教育の水準をあげるのではなくて、親からの子供に対してのアプローチが違うと個人的には思ってます。
ただお金をかければいいだけなら、現代の塾に熱心に通わせている家庭すべての子供の学力が高くなるはずです。
でも実際には塾に高額のお金を払って授業を受けさせても学力が比例して上がるわけではありません。
ではどうすればいいのか?というと、お金ではなくて、サポートをすることが重要だとぼくは考えてます。
心理学的の研究で、子供は親を真似る、子供は身近な大人を観察して真似るということが分かってます。
親からの命令で子供が動くのではなくて、親の態度、姿勢、物事への取り組み方、子供への勉強の支援といったものが、子供を変えるわけですね。
ただ、この勉強への支援、サポートというのは、一朝一夕でできるものではありません。
長い目で、親から子供へ与える、手助けをするということが必要です。
結局、子供だろうが中学生だろうが、人を完全にコントロールすることはできませんよね。
勉強へのサポート(うざくない程度に)を地道にしていくことで、お子さんは勉強へ向かうようになるかもしれません。
中学生の子供の勉強に親ができること
①子供の勉強に口出ししない
「勉強しなさい!!」てきな物言いは逆効果です。
命令で人を動かすことはできません。
中学生になってくると、親からの干渉はちょうどうざったい時期に突入します。
親からの干渉がわりとうざい時期に、さらに「勉強しろ」攻撃が加わってしまったらうざさ倍増です。
あとは、学校教育では「勉強しろしろ定期テストだ!!!」という外部からの刺激はかなり強いので、家庭でも勉強攻撃を受けてしまうと子供も疲れてしまいます。
過度に干渉してしまうと、勉強=超不快なものという認識強くなりまくるので、度を越えるとその後さらに勉強しない子になってしまうかもしれません。
②やりたいことをやらせてあげる
子供をがんじがらめに親の言いなりにするのはあまり良い選択ではないと思ってます。
人が圧倒的な熱量を発することができるときは、他人の願望ではなくて、自分の願望を実現したいときだからです。
仮に自分が他人から「あれやれ!これやれ!絶対やれ!」と言われたら、150%やりたくないですよね。
ただ、やりたくないけどやらないといけないことというものも存在します。
でも、やりたくないことというのはどのみち外部からのやれやれ攻撃が入るので、他者との関わりや外部との関わりで少しずつ学んでいけばいいのかなーと思いますね。
難しいですが、どっしと親が見守ってあげる姿勢が必要です。
③過程を褒める
結果を褒めるのはもちろんのことですが、親が子供へ褒めるべきポイントは過程です。
アドラー心理学でも、過程を褒める&認めてあげることで人は困難に立ち向かうことができるなんて言われてます。
コツとしては親子関係でも、横の人間関係が好ましいそうです。
親が子供を支配して褒めるのではなくて、同じ目線から勇気付けをしてあげることが重要になります。
「勉強今日もやったんだね。ヤバイね。私も今日は部屋の片づけやっちゃうわっ!」みたいな感じです。
ぼくは母親から過程の部分を熱烈に褒められて育ちましたが、やっぱり過程を認められるのは無意識的に嬉しいことですね。
意識的に「ママンが褒めてくれる!がんばる!!」というよりも、「なんかやればいけるんじゃね?やったるでええ」というある種の洗脳てきな。
洗脳と聞くと悪いイメージですが、良い洗脳です。
補足:結果よりも頑張りを褒めると良いとの研究結果が多め
昔から最近の研究でも、頑張った姿勢を褒めるとさらに努力するようになり、結果や才能を褒めると努力が継続しにくいなんていう結果があるといわれてます。
あくまで統計上の話ではありますが、大半のお子さんに当てはまるので、ほめるべきは結果よりも努力の過程っぽいことは間違いなさそうです。
④勉強ができる環境を用意してあげること
多くの中学生(90%以上)は最初から「は?おれは勉強なんてやらないぜ!我が道を行く!」というタイプではありません。
環境に強制され、なんだかんだで宿題をこなし、定期テスト前には微妙に勉強します。微妙に。
ある種、学校の勉強というのは子供の世界だとゲームやスポーツに似ています。
『自分が強くなれればその地位を手放したくない』という欲求が働くためです。
テストで常に上位の点数の子供が、次回以降から「いや勉強なんてやめたよwワッハッハw」というパターンはほぼほぼ存在しません。
逆に言うと、ある程度勉強ができるという感覚、結果が出る感覚を掴むことができれば環境が子供の勉強への自主性を育んでくれると考えて間違いないと思います。
そのためには勉強ができる環境が必要不可欠です。
多くの勉強が苦手な中学生は、『できないし理解できない』という思い込みから勉強を嫌がります。
では、「なぜ理解できないのか?」というところを考えてみると、2つ要因があります。
- ①前提の勉強の知識がない
- ②理解できる参考書/問題集ではない
ぼくが塾で生徒を見てきて感じたのが、勉強ができない子ほど、「分からないからつまらない。理屈が意味不明」というふうに思っているようです。
実際のとこ、学校の教科書、ワーク、塾の教材なんかは自分1人で勉強できる内容に用意はされてません。
誰かから教わるための補助として使われます。
そういった理解していけない参考書などでは、理屈が分からないからつまらない、つまらないから続かない、といったようになってしまいがちです。
じゃあどうすればいいのか?というと、勉強する環境に関しては、分かりやすい参考書や問題集を選んであげるのがベターになります。
⇒高校受験で必要な参考書は3つだけでOK【偏差値70超えできる】
まとめ
中学生に勉強してもらう、というのはかんたんなことではありません。
もっと言うと、自分の子供であろうがコントロールすることはできません。
ですが、間違いなく言えるのは、子供は強く親から影響を受けるので、親が何かをすれば必ず勉強するわけではないですが、何もしなければ変わらないということです。
子育てや教育というものに正解はありませんが、しっかりと向き合い続けることが重要ですね。